麻雀の点数計算表と符計算を覚えても実践ですぐに点数が出てこないとお悩みの方は想像以上に多いと思います、麻雀の点数計算は、ステップや場合分けで点数を出すことが一番実践向きです。ステップ計算法テクニックをご紹介させていただきます。
※基本的な点数表(20符、30符、40符)の暗記・符計算はある程度できる前提でステップを解説します。
点数計算のステップ
たとえばピンフの場合、符数は固定のため、「3ハン30符、子はザンク(3900)」などのように一瞬で点数を計算(暗記している回答を出すだけ)です。麻雀の点数計算は、符計算の必要ない上がり形の場合はハン数のみで点数を申告し、符計算が必要な場合のみ符を数えます。
実践では符計算が必要になるケースはあまり発生しないため(七対子、ピンフではない場合にざっとアンコを見て判断)ほぼ符計算まで行かずに点数を出しています。
点数計算のフロー図

※ 人によっては各ステップの順番が異なったりステップを飛ばして考える場合があります。
上記ステップの場合、最終的に符計算が必要になるのはいずれも最終段階の3か所のみです。ここに来るケースは半荘のなかで(場合に寄りますが)1~3回程度ではないでしょうか?つまりほとんどの場合、符計算まで行かずに点数を導き出しています。
次の章で各ステップの思考方法を解説します。
麻雀点数計算(ステップ計算法)
STEP.1 役満かどうかを確認する
「役満」か、役満ではないかを確認してください。役満の場合、点数計算完了です。
(ダブル役満、トリプル役満は単純に点数を×2、×3します)
子 | 親 | |
---|---|---|
役満 | 32,000 | 48,000 |
※ パオ(包)については、本記事では割愛します。
STEP.2 ハン数を数える
ハン数を数え、5ハン以上の場合は、次の表のとおりです。
子 | 親 | |
---|---|---|
満貫 | 8,000 | 12,000 |
跳満(6、7ハン) | 12,000 | 18,000 |
倍満(8、9、10ハン) | 16,000 | 24,000 |
三倍満(11、12ハン) | 24,000 | 36,000 |
役満(13ハン以上) | 32,000 | 48,000 |
STEP.3 七対子の場合
七対子かどうかを確認します。七対子の場合、点数は固定です。
子 | 親 | |
---|---|---|
1ハン | ― | ― |
2ハン | 1,600 | 2,400 |
3ハン | 3,200 | 4,800 |
4ハン | 6,400 | 9,600 |
この表は暗記したほうが早いです。
七対子の符数は、必ず 25符固定になります。
STEP.4 ピンフの場合
ピンフかどうかを確認します。ピンフの場合、ロンは30符、ツモは20符となり点数は固定です。ただし、ツモとロンで点数が異なります。
子(ロン) 30符 | 子(ツモ) 20符 | 親(ロン) 30符 | 親(ツモ) 20符 | |
---|---|---|---|---|
1ハン | 1.000 | - | 1,500 | - |
2ハン | 2,000 | 1300 | 2,900 | 2,000 |
3ハン | 3,900 | 2,600 | 5,800 | 3,900 |
4ハン | 7,700 | 5,200 | 11,600 | 7,700 |
ピンフの場合として、この表を暗記するのが一番早いです。ただし、どうしても暗記できない場合には、以下のように覚えると比較的簡単です。
① 子のピンフ(ロン)のハン数ごとの点数(4個)を暗記する。
- 1ハンの場合は 1,000点(30符)
- 2ハンの場合は 2,000点(30符)
- 3ハンの場合は 3,900点(30符)
- 4ハンの場合は 7,700点(30符)
子でロンの場合はこの暗記した点数です。
② 親のピンフ(ロン)の場合は、以下の言葉を覚える
- センセンゴ(1,000 → 1,500)
- ニセンノニック(2,000 → 2,900)
- ザンクノゴッパ(3,900 → 5,800)
- 親のピンフロン(4ハン)はピンピンロク(11,600)
親がピンフでロンをした場合、ハン数の子の点数(1,000、2,000、3,900、7,700)を思い浮かべてから、親補正として上記の流れ文字で覚えた言葉で判断します。
親がロンしてピンフ(3ハン)であれば、子で 3,900 で「ザンクノゴッパ」と思い出して、親の場合、5,800点になるとの思考順です。
③ ツモは一歩下げる
ツモは点数が一歩下がると覚え、以下の変化を暗記します。
子の場合:
- 2,000(30符) は 1,300(20符) になる
- 3,900(30符) は 2,600(20符) になる
- 7,700(30符) は 5,200(20符) になる
親の場合:
- 2,900(30符) は 2,000(20符) になる
- 5,800(30符) は 3,900(20符) になる
- 11,600(30符) は 7,700(20符) になる
おおむね 3分の2 になります。
STEP.5 面前ロンの場合
4ハンあったら満貫です
面前でロンした場合、基本の符は30符スタートです。ピンフでない限り必ず符がつきますので40符以上が確定するので、4ハンでピンフでなければ、満貫になります。
符数計算がいらないパターンを見極める
面前でロンした場合、基本の符は30符スタートです。ピンフでない限り必ず符がつきます。付く符が10符以内であるかどうかを見抜き、付く符が10符以内であれば、40符の点数で決まりです。
- パッと見て、カンしている場合は符を計算する
- パッと見て、1-9、字牌のアンコがある場合は符を計算する
- パッと見て、2-8のアンコが2個以上ある場合は符を計算する
つまり、カンしてなく、アンコが無い、または、2-8のアンコが1個しかない場合は、絶対に40符を超えないので、ハン数(40符)の点数となります。点数計算の早い人は、ここで符ハネするかしないかのみを見て、40符の場合、計算せずに点数を申告します。
※ 頭が字牌(ダブ東)の場合でも最大4符+待ち系がタンキ・カンチャン・ペンチャンの場合で2符であり合計6符です。2-8のアンコ(4符)が1個しかない場合、足しても最大10符であり40符となるので符ハネしません。
■ 40符の点数
子 | 親 | |
---|---|---|
1ハン(40符) | 1,300 | 2,000 |
2ハン(40符) | 2,600 | 3,900 |
3ハン(40符) | 5,200 | 7,700 |
4ハン(40符) | 8,000 | 12,000 |
暗記してください(笑)
なお、出あがりロンでピンフではない場合、ほとんどがこの40符です。(50符、60符はあまり出ない)
符の合計が10符を超えそうな(40符を超える)場合
符は10符単位で繰り上がりますので、符数をざっくり計算して50符、60符、70符……を判断します。
- 50符の場合は1ハン上げて25符(チートイツ)の点数と同じ点数になります。
- 60符の場合は1ハン上げて30符(ピンフロン)の点数と同じ点数になります。
- 70符は暗記します。
子 | 親 | |
---|---|---|
1ハン(70符) | 2,300 | 3,400 |
2ハン(70符) | 4,500 | 6,800 |
3ハン(70符) | 満貫 | 満貫 |
- 80符は滅多に出ませんが出たら、1ハン上げて40符と同じ点数です。
- 90符以上はさらに滅多に出ませんので出たら諦めてください(笑)※出たときにググりましょう
STEP.6 面前ツモの場合
符数計算がいらないパターンを見極める
面前でツモした場合、基本の符は20符+ツモ2符の22符スタートです。付く符が8符以内であるかどうかを見抜き、付く符が8符以内であれば、30符の点数で決まりです。
符の合計が8符を超えそうな(30符を超える)場合
符は10符単位で繰り上がりますので、符数をざっくり計算して40符、50符、60符、70符……を判断します。
STEP.7 鳴いている(面前ではない)の場合
符数計算がいらないパターンを見極める
面前でツモした場合、基本の符は20符+ツモ2符の22符スタートです。付く符が8符以内であるかどうかを見抜き、付く符が8符以内であれば、30符の点数で決まりです。
鳴いていてピンフ系(符が0)の場合は、30符固定で計算します。
符の合計が10符を超えそうな(30符を超える)場合
符は10符単位で繰り上がりますので、符数をざっくり計算して30符、40符、50符、60符、70符……を判断します。
最低限覚えなければならない点数表
「ハン数×符」で点数は決まりますが、2ハン50符は、3ハン25符と同じ点数(符を半分にして1ハン上げた点数と同じ)であるため、実際に覚えなければならない点数は以下です。
■ 子の場合(通常)
20符 | 30符 | 40符 | 50符 | 60符 | 70符 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1ハン | なし | 1,000 | 1,300 | ★ | ★ | 2,300 |
2ハン | 1,300 | 2,000 | 2,600 | ★ | ★ | 4,500 |
3ハン | 2,600 | 3,900 | 5,200 | ★ | ★ | (満貫) |
4ハン | 5,200 | 7,700 | (満貫) | (満貫) | (満貫) | (満貫) |
- 20符、40符はハン数を上げて(下げて)符数を倍(または半分)にすることでお互いに補完できますが、よく出る符数なので暗記しておくほうが圧倒的に便利です
- (★) の 50符、60符は暗記できれば暗記したほうが良いですが、(いずれにしても符計算が入り多少時間を使うので)各々25符、30符の点数に補正(1ハン上げて、符を半分にした点数と同じ)することで暗記ミスを防ぎます。
- 70符はたまに出ます。(覚えましょう、出たときヒーローです(笑))
- 80符は基本出ませんが、万が一でたら1ハン上げて40符と同じ点数で計算します。
- 90符以上は見たことありませんが、万が一出たら、ググってください(笑)
■ 子の場合(25符)
25符 | |
---|---|
1ハン | なし |
2ハン | 1,600 |
3ハン | 3,200 |
4ハン | 6,400 |
- 25符を通常の表(20符、30符、40符……)の中で一緒に覚えようとすると結構迷います。25符は 【25符の点数】として、別に4種類覚えることをおすすめします。
■ 親の場合(通常)
20符 | 30符 | 40符 | 50符 | 60符 | 70符 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1ハン | なし | 1,500 | 2,000 | ★ | ★ | 3,400 |
2ハン | 2,000 | 2,900 | 3,900 | ★ | ★ | 6,800 |
3ハン | 3,900 | 5,800 | 7,700 | ★ | ★ | (満貫) |
4ハン | 7,700 | 1,1600 | (満貫) | (満貫) | (満貫) | (満貫) |
■ 親の場合(25符)
25符 | |
---|---|
1ハン | なし |
2ハン | 2,400 |
3ハン | 4,800 |
4ハン | 9,600 |
おおむね、20符、30符、40符、および 25符 の点数を覚えておけば、だいたい困りません。
まとめ
点数計算が早い人はステップ、または場合分けなどで点数を導き出しています。
ステップで点数を導き出す場合、符計算まで必要になるケースは少ないです。そのため、ハン数×基本的な符数(20符、30符、40符)の暗記から導き出すことができ、点数を素早く申告することが可能です。
上級者になるためには、「素早い点数計算」が必要になりますので、ステップ(または場合分け)で点数を計算する方法を身に着けておくことをおすすめします。